「シュガーラッシュ:オンライン」はディズニー版レディプレイヤーワン?

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作となる映画「シュガー・ラッシュ:オンライン (Ralph Breaks the Internet: Wreck-It Ralph 2)」の日本版トレイラーが公開されました(参考: シュガーラッシュ:オンライン 日本版予告)。

「シュガーラッシュ:オンライン」は、2013(米は2012)年公開の「シュガーラッシュ (Wreck-It Ralph)」の続編となる作品で、前作はアーケードゲームの中の世界が舞台でしたが、今作ではインターネットの中の世界が舞台となっています。

また、前作はさまざまなゲームキャラクターが登場しましたが、今作では「Amazon」、「Google」、「Facebook」、「Twitter」などのインターネット関連企業や、ディズニー系列の「スターウォーズ」、「ピクサー」、そして往年の「ディズニープリンセス」が登場するなど、トレイラーから確認できるだけでももはやなんでもありの作品となっているようです。

このような作品の垣根を越えてさまざまなキャラクターやコンテンツが登場する映画といえば、2018年公開の「レディ・プレイヤー・ワン (Ready Player One)」が記憶に新しいところです。

果たして、「シュガーラッシュ:オンライン」はディズニー版レディプレイヤーワンのような作品になるのでしょうか。

シュガーラッシュ:オンラインはディズニー版レディプレイヤーワン?

「シュガーラッシュ:オンライン」の物語は、アーケードゲームセンターにインターネットが導入されるところから始まり、ラルフとヴァネロペはアーケードゲームの世界を飛び出してインターネットの裏側の世界へ旅立つというもののようです。

舞台がインターネットなので、「Amazon」や「eBay」などのオンラインショッピング、「Facebook」、「YouTube」、「weibo」などのソーシャルメディア、そして「ディズニーアニメーション」、「ピクサー」、「マーベル」、「スターウォーズ」、「ザ・マペット・ショー」といったディズニー系コンテンツが登場します。

「レディ・プレイヤー・ワン」にはさまざまなゲーム・アニメ・映画などのコンテンツが登場しましたが、「シュガーラッシュ:オンライン」は、インターネット関連企業、そしてディズニー系コンテンツが中心となっているようです。

もはや舞台がインターネットになってしまったので、日本版のタイトルにもなっているレースゲームの「シュガーラッシュ」は関係なくなってしまっているとも言えます(実は今作にも登場する?)。

さらによく見るとこの映画は、インターネット関連企業からはスポンサー料をいただき、そしてディズニーは自社コンテンツを宣伝できるという2度おいしい作品となっています。

ストーリー的にはラルフたちがアケードゲームの世界から飛び出してしまっているので、もはや世界観は崩壊していると言っても過言ではありませんが、この映画は注目を集め、ヒットすることが期待されます。

そう考えると、「シュガーラッシュ:オンライン」は究極のビジネス映画と呼べるかもしれません。

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最後に

今回は、『シュガーラッシュ:オンラインはディズニー版レディプレイヤーワン?』についてご紹介しました。

「シュガーラッシュ:オンライン」には、歴代のディズニー系列のキャラクターが続々と登場するドリーム映画となっていますが、この試みは諸刃の剣になりやすいので注意したいところです。

作品の垣根を越えてキャラクターを登場させると、世界観のバランスが崩れてダメ映画になりかねないので注意が必要なのです。

とは言っても、ディズニーはすでにマーベルのMCUで作品をクロスオーバーさせることに成功しているので、「シュガーラッシュ:オンライン」も、うまくまとめてくれるかもしれません。

「シュガーラッシュ:オンライン」の日本での公開は2018年12月21日となっています。果たしてどのような映画になるのか、トレイラーには出てないどんな小ネタが登場するのかにも注目ですね。