「500日のサマー」のサマーの性格はエニアグラム7の楽天家タイプ?

皆さんは「500日のサマー (500Days of Summer)」という映画をご存知でしょうか。
「500日のサマー」は、「ギフテッド」などで知られるマーク・ウェブ監督の2009年の作品で、男女ともにカルト的な支持を得ている恋愛映画です。
なかでもズーイー・デシャネル演ずるヒロイン役のサマーのキャラクターが他の映画では見たことがないほど強烈なインパクトを与えています。
映画を見た人の感想として、「サマーのような人を知ってる」、「私も似たような経験をした」、「サマーがかわいい」、「サマーが嫌い」という方も多いようです。
サマーはいわゆる小悪魔的な女の子なのですが、よくいる計算高いタイプとは違っています。サマーには相手を手玉にとったり、落としいれようという考えはなく、純粋に全く意図せずに相手を傷つけているのです。
その点がこの映画が支持される最大の要因だと思います。一般的な映画で描かれる嫌な女(いわゆるビッチ)と違って、サマーは憎まれないのです。
今回は、サマーはどういう性格の人物なのか、9種類の性格に分類されるエニアグラムを元に個人的に考えてみました。
※実際のキャラクター像は監督や脚本家に聞かないとわかりません。個人の意見として楽しむつもりでご覧ください。
500日のサマーの性格はエニアグラム7の楽天家?
サマーの性格をエニアグラムで分類すると、タイプ7の楽天家である可能性が高いです。
エニアグラム7の楽天的な人は、おしゃべりが大好きで楽しいことを優先する人物で、頭の回転が速く行動力のある人が多いです。その一方で、始めたことが最後まで続かない、忍耐力がなく苦痛に耐えられないという面もあります。
実際に、サマーが楽天家であり、享楽的な性格であることが伺えるシーンが劇中にいくつもあります。
「面倒なことは後回し、今を楽しまないと」といった逃避的な台詞や、職場でいきなり主人公のトムにキスをするといった突飛な行動、公共の場で猥褻な言葉を叫ぶといった周囲に配慮しない行為がそれに当たります。
これらの行動に対して後でサマーは、「その時そうしたかったからやった」と言っていますが、これはまさしく自分が楽しめそうだからやるというのが行動要因になっていて、相手や周りがどう思うかは考慮されていないことが確認できます。
また、バーで喧嘩をした後の場面で、「君のためにやったんだ」というトムに対して「あなためちゃくちゃダサかった」とトムを全くフォローできなかったのですが、ここからも相手に共感する能力が欠けていることが分かります。タイプ7は自分の要求していないものを与えられても何も感じない性格です(頼んでもないのに助けられても嬉しくない)。
サマーのような楽天家な性格は、基本的にいつも明るくておしゃべりなので好かれやすいです。ただし、本人にとっては好かれているか嫌われているかという外からの批評はどうてもよくて、自分が楽しいか楽しくないかという内からの批評が重要なため、いくら相手が好意を持って言い寄ってきても何も感じません。
そのため、トムがサマーを好いているかどうかはサマーにとってはどうでもよくて、トムといることが楽しいか、楽しくないかが重要だったのです。
交際が始まった頃はサマーはトムといるのが楽しかったのですが、だんだんと飽きてしまいます。どのカップルにもマンネリはあるのでどちらかを責めることはできません。重要なのは、サマーはマンネリに陥ったときに乗り越える努力をしなかった(できなかった)という点です。
タイプ7は忍耐力がなく苦痛に耐えられない性格なので、トムといることが退屈になったからもうやめにしたいという結論に至りました(そして新しい刺激を探しに行った)。
このように、「500日のサマー」のサマーは、楽天的な性格だったのかもしれません。
視聴はこちら: (500)日のサマー (吹替版) – Amazon
▼エニアグラムについての本はこちら
最後に
今回は、『「500日のサマー」のサマーの性格はエニアグラム7の楽天家タイプ?』についてご紹介しました。
もちろん、サマーがどのような性格であるかは、映画を見る人によって捉え方が変わってくると思います。
今回はサマーをディスるような記事になってしまいましたが、私自身は500日のサマーはとても好きな映画で、何度も見ています。
また、サマーが悪い、トムが悪いといった具合にどちらかがダメ人間であるかのように性格に優劣をつけるのも良くありません。
とどのつまりは、恋愛にせよ人間関係にせよ相性というものがあるので、自分の性格と相性の良い相手を見つけることが大切だと思います。だから好きな人とうまくいかなくても「私が完璧じゃないからダメだった」と自分を責める必要はありませんし、逆に「あいつがクソだった」と相手を責めるのも間違いです。
また、エニアグラム自体も完璧なものではないと思うので、あくまで参考程度にして、自分の人生に役立てるのがいいのかもしれませんね。
皆さんも、ぜひ1度「500日のサマー」を見てサマーがどういう人物なのか考えてみてはいかがでしょうか。