Apple TV 4Kの設定は4K SDRのダイナミックレンジ「オン」がベスト!
Apple TV 4Kでは、「4K HDR」の映像出力に対応しています。
これは、HDR 10やDolby Visionに対応したテレビで、文字通りHDR出力をするためのものです。
このHDR出力の機能なのですが、「とりあえずオンにしておけば良いよね?」と思っている方も多いと思います。実際に、私も推奨設定である「HDRを有効にする」をオンにした状態で1年近く使っていました。
しかしながら、様々な設定をいじっているうちに、実はこのHDR設定はオフにして4K SDRで設定しとダイナミックレンジに合わせるという機能をオンにするのがベストであることが分かりました。
そんなわけで今回は、「Apple TV 4Kの設定は4K SDRダイナミックレンジに合わせるをオンがベスト」についてご紹介していきます。
Apple TV 4Kの設定は4K SDRダイナミックレンジに合わせるを「オン」がベスト
SDRコンテンツをHDR出力してはいけない?
そもそも映像出力には、SDR(スタンダード・ダイナミック・レンジ)とHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)の2種類があります。そして当然ながらHDRの方が上位互換になるので、私は何の迷いもなくHDR出力をオンにして使っていました。
ところが、ある日Apple TV 4Kの出力を4K SDRに切り替えてみたところ、明らかにHDR出力モードよりも発色とコントラストが良くなったのです。
このことから、SDRで制作された画像や動画をHDRモードで出力すると、色が薄くなり、コントラストが甘く、シャドウが浮いた眠い画像・映像になることが分かりました(もちろんHDRコンテンツはHDR出力の方がキレイです)。
ちなみに、Apple TVのホーム画面などのUIや、iTunes映画のジャケット、アプリの画面なども、SDR出力の方がキレイに表示されました。これはおそらくUIやジャケット写真、アプリなどがSDRで制作されているためだと思われます。
以上のことから、SDRコンテンツはSDRで出力してあげるのがベストとなります。
ここで、「HDRコンテンツを見るときはどうするの?」と疑問になると思います。
安心してください、Apple TVには、「ダイナミックレンジに合わせる」という機能が搭載されているので、これをオンにすると、HDRコンテンツの再生時のみHDRに切り替わって出力されるようになります。
2019年12月時点では、HDRに対応しているコンテンツはiTunes映画とApple TV+、Netflix、Amazon Prime Videoの作品などです(YouTubeのHDRはApple TVで再生できない)。
増えてはきていますが、まだまだHDR対応コンテンツよりもSDRコンテンツの方が多いため、普段見ることになるコンテンツもほとんどがSDRになると思います。
そう考えると、HDRモードでSDRコンテンツを出力するよりも、SDRモードに設定して必要な時だけHDR出力する方が合理的と言えそうです。
Apple TV 4Kを4K SDRに設定する
▲では、次はApple TV 4KをSDR出力に変更する方法を見ていきましょう。
まずは、ホーム画面から「設定」を開きます。
▲「設定」を開いたら、「ビデオとオーディオ」を開きましょう。
▲「ビデオとオーディオ」を開いたら、「フォーマット」を選択します。
▲「フォーマット」を開いたら、「4K SDR 60Hz」を選択しましょう。
これで、Apple TV 4Kを4K SDRに設定できました。
ダイナミックレンジに合わせるをオンにする
これで「4K SDR」の出力設定ができたのですが、このままだとHDRもSDRで出力されてもったいないので、HDRコンテンツのみをHDR出力する「ダイナミックに合わせる」の機能をオンにしていきましょう。
▲「設定」→「ビデオとオーディオ」より、「コンテンツに合わせる」を開きましょう。
▲「コンテンツに合わせる」を開いたら、「ダイナミックレンジに合わせる」をオンにしましょう。
これでHDRコンテンツはHDRで出力されるようになります。
▼「Apple TV 4K」はこちら
最後に
今回は、『Apple TV 4Kの設定は4K SDRダイナミックレンジ オンベスト!』についてご紹介しました。
このように、Apple TV 4Kは4K SDRで設定した方がメリットが多いようです。
YouTubeやAbemaTVなどのアプリは、コンテンツはSDRなのですが、ダイナミックレンジの切り替えには対応していないので、HDRに設定していると強制的にHDR変換されて薄くぼんやりしたコントラストの映像になっていします。
他にも、iTunes映画やApple Musicのジャケット写真もSDRなので、HDR出力にすると画質が悪くなります。
とどのつまり、Apple TV 4Kで楽しめるコンテンツの8割以上はSDRなので、SDRに設定しておけば間違いないのです。HDR対応しているiTunes映画やNetflixは「ダイナミックレンジに合わせる」に対応しているので、HDRはHDRで見れて問題ありません。
さらに、4K HDR出力はデータ転送量が多いのでUIがモッサリすることが多いのですが、4K SDRであれば軽く安定しています。
皆さんも、Apple TV 4Kの設定を見直して、より高画質に楽しんでみてはいかがでしょうか。