アップルがサムスンと提携した3つの理由!iTunes映画とテレビ番組を提供

2019年1月8日
[最終更新日]2019年01月08日

2019年1月6日(米時間)、サムスンは自社のスマートテレビでアップルの「iTunes Movies and TV Shows (映画とテレビ番組)」に対応すると発表しました(参考: サムスンのスマートテレビ、アップル「iTunes Movies and TV Show」と「AirPlay 2」に対応へ)。

これまでは、アップルの「iTunes映画とテレビ番組」は、WindowsのiTunesソフトのみ唯一のサードパーティとして利用可能でした。

そして、「iTunes映画とテレビ番組」をテレビで視聴するためには、アップルのメディアストリーミング端末である「Apple TV」を使わなければならないという囲い込み戦略を行なってきたのです。

しかしながら、今回初めて「iTunes映画とテレビ番組」を他社のスマートテレビに解放することになります。

これはアップルにとって大きなターニングポイントとなりそうなのですが、ではなぜアップルはサムスンと提携し、「iTunes映画とテレビ番組」を提供することにしたのでしょうか

今回はその理由を考えてみました(あくまでも想像になります)。

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アップルがサムスンと提携した3つの理由

アップルがサムスンと提携した理由1. 対応プラットフォームを増やすため?

1つ目のアップルがサムスンと提携した理由は、「対応プラットフォームを増やすため?」です。

これまで「iTunes映画とテレビ番組」は、アップル製品であるiPhone、iPad、Mac、Apple TV、そして例外的にWindowsのiTunesソフトに提供されてきました。

アップルは、2017年秋に「iTunes映画」を4K HDRに対応させるなど、この分野にはかなり力を入れています(参考: iTunes映画(Apple TV)の4K HDR対応コンテンツはこちら!【随時更新】)。

ところが、せっかく4K HDR対応したiTunes映画は「Apple TV 4K」を使わないと視聴できないという仕様なのですが、肝心のApple TV 4Kはまだまだ普及していません

そのため、せっかく「iTunes映画」に豊富な4Kタイトルを揃えても、対応プラットフォームが少ないために、持て余している感がありました。

そこで、テレビ市場シェア世界1位で全体の約20%を占めているサムスンのテレビに「iTunes映画とテレビ番組」を提供することで、対応プラットフォームを増やそうという考えなのかもしれません。

サムスンのテレビを使っている人はアップルのユーザーではないかもしれませんが、今後はアップルユーザー以外の人にも「iTunes映画とテレビ番組」を使ってもらおうという姿勢のようです。

アップルがサムスンと提携した理由2. iTunes映画&テレビ番組の売り上げを増やすため?

2つ目のアップルがサムスンと提携した理由は、「iTunes映画&テレビ番組の売り上げを増やすため?」です。

アップルはこれまで、iPhone、iPad、Mac、iPodといったハードウェアを中心とした売上に依存してきました。

そのため、iTunes StoreやApp Store、Apple Books(旧iBooks)は、他社に提供せずアップル製品のみで使えるようにしてきました(これらを使いたければアップル製品を買えというスタンス)。

ところが、近年はiPhoneの販売台数が頭打ちになってきており、ハードウェアに依存したビジネスモデルではこれ以上成長できないという局面を迎えています。

すでに、2015年から始まった定額聞き放題サービスの「Apple Music」は、アップル製品のみでなく、Android端末とAmazon Echoにも対応しています。

おそらく今後は、ハードウェア依存のビジネスモデルから脱却し、「Apple Music」や「iTunes映画とテレビ番組」といった、サービスの売上を増やしていきたいという考えなのかもしれません。

その政策として、今回「iTunes映画とテレビ番組」をサムスンのスマートテレビに提供したのかもしれません。

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アップルがサムスンと提携した理由3. 新しいサービス開始の伏線?

3つ目のアップルがサムスンと提携した理由は、「新しいサービス開始の伏線?」です。

アップルは2019年中に、新しい定額動画配信サービスを開始するのではないかというが度々出ています(参考: Apple TV定額見放題サービスは2019年スタート?)。

この新しい定額動画配信サービスに対応するのは、おそらく「iTunes映画とテレビ番組」が視聴できるiPhone、iPad、Apple TV、Mac、Windowsなどに限定されることが予想されます。

しかしながら、新しい定額動画配信サービスをより多くのユーザーに使ってもらいたいアップルとしては、シェア率の高いサムスンのスマートテレビに対応することはメリットが多いと考えたのかもしれません。

アップルの新しい定額動画配信サービスを利用するためだけにわざわざApple TVを購入するユーザーも限られてくると思うので、やはり既存のスマートテレビに対応することは必然だったのでしょうか。

このように、今回アップルがサムスンと提携したのは、新しい動画配信サービスを開始する伏線なのかもしれませんね。

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最後に

今回は、『アップルがサムスンと提携した3つの理由!iTunes映画とテレビ番組を提供』についてご紹介しました。

このように、「iTunes映画とテレビ番組」の対応プラットフォームを広げることで、サービスの売上を増やすことと、新しい動画配信サービスを開始する準備をしているのかもしれません。

実際のところ、アップルの新しい動画配信サービスが、既存のNetflixやAmazon Prime Video、Hulu、そして新規参入するDisney+といった強豪サービスと戦っていけるのかは疑問なところです。

Apple Musicが定額音楽配信で成功したのは、iPod + iTunes時代の貯金があったからだと思いますが、動画配信サービスに関してはほぼゼロからのスタートとなります。

果たして、アップルの定額動画配信サービスがどのような展開を見せるのか、今後も目が離せませんね。

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