「Apple TV」は高い?実は原価率100%でほぼ利益なしだった!

最近はテレビで動画配信サービスが楽しめる「メディアストリーミング端末」が人気を集めています。
そんな中でも、アップルが販売するメディアストリーミング端末が「Apple TV (アップル・ティーヴィー)」です。
そんなApple TVは定価¥15,800(税別)〜となっているので、「Apple TVは高い」と感じている人も多いかもしれません。
しかしながら、実は「Apple TVは原価で販売していて利益を生んでいない」という情報も出ています(参考: HomePodの原価割れの赤字価格、Apple TVはほぼ原価?)。
果たして、Apple TVの販売価格は高いのでしょうか。
Apple TVは高い?
Apple TVの販売価格は、HD(1080p)出力までの「Apple TV 第4世代」の価格が¥15,800(税別)〜、4K(2160p)HDR出力対応の「Apple TV 4K」の価格が¥19,800(税別)〜となっています。
参考までに、ライバルであるAmazonが販売するHD(1080p)出力までの「Fire TV Stick」の価格が¥3,980(税込)〜、4K(2160p)HDR出力対応の「Fire TV Stick 4K」の価格が¥6,980(税込)〜となっています。
このように、Apple TVはFire TVと比べると価格が2〜3倍以上しているので高く見えるのです。
▼「Apple TV 4K」はこちら
Apple TVの原価率は100%でほぼ利益なし?
AmazonのFire TVと値段を比べると、「Apple TVはボッタクリではないのか」と思う人も多いと思います。
冒頭にもあるように、Apple TVはほぼ原価で販売(原価率100%)なので、ほとんど利益が出ていません。
そのため、Apple TVの販売価格がボッタクリであるという考え方は間違いなのです。
特にApple TV 4Kに搭載されている「A10X Fusion」のプロセッサは、iPad Pro (2017)に搭載されている物と同じ高性能なものです(Geekbenchのスコアは9,000以上)。
また、Apple TV 4Kにはメモリ(RAM)も3GB搭載されているので、処理能力としてはそこらのスマホやタブレットと比べてもはるかに高性能なものとなっています。
これだけのスペックであれば、むしろApple TVは安いと考えてもいいかもしれません。
Fire TV Stickが安すぎるだけ?
やはり、Apple TVが高いと感じてしまう理由は、AmazonのFire TV Stickが安すぎることだと思います。
しかしながら、Fire TV Stickが安いことにももちろん理由があります。
Fire TV Stick(日本2017年モデル)に搭載されているCPUは「MediaTek MT8127D 4X Cortex-A7 1.3 GHz」の32bitで、GPUは「Mali 450 MP4 OpenGL ES 2.0」です。そしてRAMはたったの1GBです。
定番のベンチマークアプリ「GeekBench 4」の計測によると、Fire TV Stickのマルチスコアはたったの398だったようです(参考: Fire TV StickでGoogle Play定番のベンチマークのスコアを計測してみた)。
Geekbenchのスコアが398というと、iPhone 4S(2011)未満の性能ということになります。
性能がiPhone 4S未満であると考えると、なぜFire TV Stickが安いのかという理由にも納得ができると思います。
もちろん、Fire TV Stickでもストレスなく使えているのであれば、それでも構わないと思います。
▼「Fire TV Stick」はこちら
最後に
今回は、『「Apple TV」は高い?実は原価率100%でほぼ利益なしだった!』についてご紹介しました。
このように、Apple TVは原価で売られていることと、性能を考慮すれば決して高くはないと言えます。
もちろん、Apple TVほどの高性能を求めておらず、Fire TV Stickで十分満足というユーザーもいると思うので、それはそれで構わないと思います。
逆に、Fire TV Stickを使っていてフリーズや処理落ちに悩んでいる人がいれば、一度Apple TVへの買い替えを検討してみてもいいかもしれませんね。
皆さんも、高性能なApple TVを使って快適にネット動画を楽しんでみてはいかがでしょうか。