Facebookのセキュリティは大丈夫なの?今度は5億4,000万件のデータが公開状態に

2019年4月3日(米時間)に、Facebookの5億4,000万件以上のデータがオンラインで公開されているデータベースに保存されていたことが明らかになりました(参考: 5億4000万件以上のFacebookのユーザー記録、AWSのサーバで公開状態に)。

今回公開されていたのは、ユーザーの名前、ID、コメント、いいね情報といった個人情報で、サードパーティアプリが収集したものとのことです。

Facebookのセキュリティ問題をめぐっては、2019年3月にもユーザーのパスワードを暗号化せずに平文で保存していたことや(参考: Facebookが数億人のパスワードを平文で保存していたと認める)、2018年9月にも個人情報5,000万人分が流出したことが問題となっていました(参考: Facebookの5,000万人分の情報流出について、いま知っておくべきこと)。

2018年5月には、Facebookの個人情報流出問題をめぐってCEOのマーク・ザッカーバーグが直に謝罪したのですが(参考: ザッカーバーグ氏、謝罪するも一部質問に答えず-欧州議員の怒り買う)、その後も流出問題が相次いで発生しているありさまです。

もはやFacebookのセキュリティはないに等しいのですが、果たしてこの会社は大丈夫なのでしょうか。

Facebookのセキュリティは大丈夫なの?

結論から言うと、Facebookにはセキュリティというものは存在しないと思った方が良いかもしれません。

Facebookと提携しているサードパーティアプリは、Facebookに登録された個人情報と、ユーザーのトラッキングデータを自由に収集することが可能で、それがなんらかのかたちで悪用されても文句は言えない状態です。

そのため、Facebookに登録する際は、「自分のプライバシーを売り渡す」ことに同意した上で利用しましょう。

結局便利だから使ってしまう?

とは言っても、「GAFA」と呼ばれるように今やFacebookの影響力は世界的に大きく、時価総額でも世界6位につける超大企業です(参考: 世界時価総額ランキング)。

そしてなにより、一連の個人情報流出問題があった後でも、Facebookは売上を増やし続けて成長しています(参考: Facebook、売上高の大幅増&ユーザー成長の回復を達成【2018年Q4決算報告】)。

日本のユーザーを見ていても、月間ユーザー数は増加を続けて2,900万人を突破し(参考: 2019年2月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ)、セキュリティ問題なんてどこ吹く風と言った具合に若者たちはInstagramで”インスタ映え”に夢中になっています。

このように、Facebookがセキュリティで問題を起こしても、それ以上にユーザーにとって便利なために使ってしまうことから、そう簡単にFacebookは終わらないというのが現状のようです。

Facebookの成長はまだまだ続く?

アメリカでは2017〜2019年の間にユーザー数が1,500万人減少したという情報があります(参考: Facebook、米国ユーザーが2年で1500万人減少)。

特に、12〜34歳における若者のFacebook離れが起きているようです。

とは言っても、Facebook傘下のInstagramのアメリカのユーザー数を見てみると、2017〜2019年の間もユーザー数を増やしています(参考: Number of Instagram users in the United States from 2013 to 2019, by age group)。

このことを考えると、Facebookから離れていった若者たちは、単にInstagramに引っ越しただけで、本質的にはFacebook全体のユーザー数は増え続けていることになります。

アメリカだけでなく、世界中でInstagramのユーザー数が今後も増えていくことを考えると、今後もFacebookの成長は続いていくと考えるのが妥当です。

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最後に

今回は、『Facebookのセキュリティは大丈夫なの?今度は5億4,000万件のデータが公開状態に』についてご紹介しました。

このように、Facebookのセキュリティはザルなので、Facebookを使う際は覚悟して使うようにしましょう。

しかしながら、Facebookがセキュリティ問題を連発しても会社としての成長は続いていきそうです。

かく言う私は2015年頃にFacebookのアカウントを削除して以来使っていませんが、もしも自分が今学生だったらFacebookやInstagramを使わざるを得ないと思うので、そう簡単に辞められるものでもないと思います。

皆さんも、FacebookやInstagramをうまく活用して快適な生活を送りましょう。