「Pixel 3a」が売れないかもしれない3つの理由!中途半端?

2019年5月7日(米時間)にグーグルは新しいスマートフォン「Pixel 3a (ピクセル・スリーエー)」と「Pixel 3a XL (ピクセル・スリーエー・エックスエル)」を発表しました(参考: Google、新スマホは廉価版 「Pixel 3a/3a XL」発表 4万8600円から FeliCaも対応)。

「Pixel 3a / 3a XL」は、2018年に発売された「Pixel 3 / 3 XL」の廉価版となる位置付けのモデルです。

「Pixel 3 / 3XL」と比較すると、背面素材がポリカーボネートに変更された他、ワイヤレス充電の機能が廃止され、CPUはSnapdragon 670(iPhone 7相当)となっています。

今回Pixelの廉価版が登場した理由としては、2018年発売のPixel 3 / 3XLが高額すぎて売れなかったためなどと言われています(参考: グーグルのスマホ Pixel 3、高すぎて全然売れてない)。

果たして、新しい「Pixel 3a」と「Pixel 3a XL」は売れるのでしょうか?

今回は「売れないかもしれない理由」を見ていきましょう。

「Pixel 3a」が売れないかもしれない3つの理由

1. コスパを求めるならファーウェイを選ぶ?

1つ目のPixel 3aが売れないかもしれない理由は、「コスパを求めるならファーウェイを選ぶ?」です。

「Pixel 3a」は、日本では¥48,600〜と価格の安さと性能の良さをウリにしているようですが、いわゆるコスパで選ぶならファーウェイの方が上です。

2019年発売の「HUAWEI nova lite 3」は2万円台からという破格を実現しながらも、狭額縁のベゼルレスデザインデュアルレンズカメラを搭載するなど、妥協のない製品となっています(参考: 「HUAWEI nova lite 3」が2月1日発売 水滴型ノッチやAIカメラ搭載 2万円台半ば)。

このように、安さでスマホを選ぶユーザー層はファーウェイを選択するので、ファーウェイよりも微妙に値段の高いPixel 3aをわざわざ選択するのかどうか微妙なところがあります。

2.ピクセルの認知度がまだまだ低い?

2つ目のPixel 3aが売れないかもしれない理由は、「ピクセルの認知度がまだまだ低い?」です。

情報通な人たちやガジェットオタクと呼ばれる人たちは別として、一般大衆の間ではまだまだ「ピクセル = グーグルのスマホ」という認識は低いです。

そしてスマホを購入する人々のほとんどはそういった一般大衆の人たちなので、スマホが売れるためにはまずピクセルの知名度を上げる必要があります。

おそらく街で「iPhone知ってますか?」と聞けば9割以上の人がイエスと答えると思いますが、「ピクセル知ってますか?」と聞けば9割以上の人がノーと答えるのではないでしょうか。

そのように知名度が低い状態で価格の安いPixel 3aを投入したとしても、ブランド志向(皆んなが知ってるスマホが欲しい)の人はiPhoneを選択しますし、コスパを重視する合理的志向の人はファーウェイを選択すると思います。

そうなってくると、わざわざ好き好んでPixel 3aを選択するのは、新しいもの好きのガジェットオタクの層の人たちだけになるかもしれません(私たちのような)。

3. 結局中途半端?

「Pixel 3」は高価格帯でiPhoneやGalaxyに勝負を挑んだ結果惨敗し、「Pixel 3a」は低価格帯でファーウェイやオッポに戦いを挑もうとしています。

その結果は、「Pixel 3a」は「Pixel 3」と同様に敗北するのではないかと思います。

そもそも、スマートフォン市場の歴史はかれこれ10年くらいになるので、今更新規参入したところで名前を覚えてもらえないという問題があります。

後発で一般大衆に名前を売るためには、他のメーカーがやっていない何かで目立つ必要があるのです。

しかしながら、「Pixel 3」は性能面ではGalaxyに劣る中途半端な位置付けだったので、ハイエンド志向のユーザーはわざわざPixelを買わずにGalaxyを選択しました。

そして次は「Pixel 3a」で低価格で勝負するようですが、おそらく低価格志向のユーザーは無難にファーウェイを選択すると思います。

とどのつまり、後発のピクセルが市場で目立つためには、どこよりも高性能にしてウンと高く売るか、どこよりもウンと安くして(2万円未満など)売ることで、「ピクセルってすげぇ」と一般大衆に認知させる必要があったのではないでしょうか。

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最後に

今回は、『「Pixel 3a」が売れないかもしれない3つの理由!中途半端?』についてご紹介しました。

このように、「Pixel 3a」はコスパを重視するユーザーはファーウェイを選択すること、そもそも知名度が低いこと、結局中途半端な機種であることなどが要因として売れないかもしれません。

そもそも昨今はスマホ市場が厳しい状況にあって、アップルもサムスンも売上を落としています。

果たして、グーグルの「Pixel 3a」はどうなっていくのか、今後も目が離せませんね。