10代はテレビよりネット動画!有料(定額)動画配信サービスも成長

2010年代から本格化したスマートフォンの普及とともに、ネット動画の市場も大きく拡大していきました。
それに合わせて、昨今は若者のテレビ離れという言葉もよく耳にするようになりました。
インプレス総研の調べによると、すでに日本の10代の男女ともにリアルタイムテレビの視聴よりも、動画共有サービス(YouTube等)の利用率の方が高いようです(参考: 動画配信サービス、有料はAmazonプライム・ビデオ、無料はYouTubeが他サービスを圧倒【インプレス総研調べ】)。
このように、すでに10代にとってはテレビよりもネット動画が主力のメディアとなっていて、1960年代から続いたテレビの圧倒的な地位が変わりつつあります。
また、動画共有サービス(YouTube等)や無料動画配信サービス(AbemaTV等)に加えて、最近は有料動画配信サービス(Amazon Prime Video・Netflix等)も成長しているようです。
有料動画配信サービスは20代の利用率が最も高く、20代の男女ともにレンタル・セルのDVD・Blu-rayの利用率を上回っています。
果たして、これからテレビとネット動画の関係はどうなっていくのでしょうか。
10代はテレビよりネット動画
すでに、10代の男女ともに動画共有サービス(YouTube)の利用率がテレビの利用率を上回っています。
一方で、20〜30代はまだリアルタイムテレビと録画番組の利用率の方が、動画共有サービスよりもわずかに高くなっています。
とは言っても、リアルタイムテレビと録画番組の利用率は年々減少傾向にあって、逆に動画共有サービスの利用率が増加傾向にあることから、20〜30代においてもあと数年で逆転する可能性もあります(10代が20代になってくることも関係)。
そして40代以降はと言うと、圧倒的にテレビ派となっていて、数年内にネット動画がテレビを逆転することはまずなさそうです。
昨今はテレビ放送の視聴率低下も問題視されていますが、今後も40代以上にターゲットを絞っていけば、まだまだテレビ業界は安泰と言えます。
有料(定額)動画配信サービスも成長
動画投稿サービス(YouTube等)、無料動画配信サービス(AbemaTV、GYAO等)が成長していることに加えて、さらに急成長しているのが有料動画配信サービス(Amazon Prime Video、Netflix等)です。
有料動画配信サービスは、動画投稿サービスの利用率に比べるとまだ少ないですが、それでも10〜30代男性と20代女性では、レンタル・セルのDVD・Blu-rayの利用率を上回っています。
これまで自宅で映画を見るための手段は、レンタルやセルのDVD・Blu-rayを利用するのがポピュラーでしたが、すでに20代男女では有料動画配信サービスの利用がDVD・Blu-rayを逆転しているようです。
すでにこの兆候は如実に表れていて、レンタルDVDチェーン大手のツタヤが相次いで閉店していることも話題になっていました(参考: TSUTAYA続々閉店に「時代の流れか」 会社は「より顧客価値の高い店舗を出店」)。
おそらく今後数年は、Amazon Prime Video、Netflix、Hulu、DAZN、Apple TV+といった有料(定額)動画配信サービスの利用率がさらに増加することが予想されます。
朝起きたらテレビ、学校から帰ったらテレビの時代じゃなくなった?
私が10代を過ごした2000年代は、朝起きたらテレビをつけて、学校から帰ったらまずテレビをつけるという生活パターンが習慣化されていました(ガラケーで動画なんて見れなかった)。
しかしながら、今の10代はテレビをつけるよりもまずスマホのYouTubeをチェックするのが習慣化されているようです。
日本におけるテレビ放送は1960年代に一気に普及して以来、それまで主力だったラジオを駆逐して長らくメディアのキングとして居座ってきました。
それが今、インターネットとスマートフォンの普及で50年ぶりの大変革が起き、10代はテレビよりもネット動画という時代になってしまったのです。
このテレビよりもネット動画を見る世代が、2020年代には10〜20代に、2030年代には10〜30代に広がっていくことになります。
YouTubeなどの動画投稿サービス、AbemaTVやGYAOのような無料動画配信サービス、Amazon Prime VideoやNetflixのような有料動画配信サービスの利用者は今後さらに増えることになります。
そうなってくると、今度は「見るコンテンツが多すぎて消化しきれない」という現象が発生し、もはやテレビ放送をチェックする暇がなくなってしまうようになるでしょう。
これまでテレビが当たり前だった生活習慣そのものが大きく変わっていくことになりそうです。
▼テレビで動画配信サービスが楽しめる「Apple TV 4K」もオススメです
最後に
今回は、『10代はテレビよりネット動画!有料(定額)動画配信サービスも成長』についてご紹介しました。
このように、すでに10代ではリアルタイムテレビの視聴よりもYouTubeなどの動画投稿サービスの利用率が高くなっています。
また、20代では有料(定額)動画配信サービスの利用率がレンタル・セルのDVD・Blu-rayの利用率を上回っています。
このようにネット動画の利用は、無料・有料ともに成長していて、今後も日本でユーザー数を増やしていくことは間違いなさそうです。
さらに、次世代通信の5Gが始まればギガ不足の問題も解消に向かっていくと思うので、さらにネット動画の利用が増えるかもしれません。
ネット動画とテレビの関係が今後どうなっていくのか、目が離せませんね。