ATMの数が日本を含む世界で初の減少!今後加速?

2018年末時点の世界のATM台数は前年比で1%の減少となり、初めての減少となったようです(参考: 銀行ATM、世界で減少 キャッシュレス決済普及)。

国ごとに見ていくと、中国の6.8%減が最も大きく、次いでアメリカでは0.9%減となっています。

日本でも0.2%減少していて、ATMを新規に設置する流れは頭打ちになったという見方ができます。

中国でATMが減少しているのはQRコード決済の流行で現金がほとんど使われなくなったことが原因で、もともとカード社会だったアメリカでも現金の利用は減りつつあるように見えます(現金を狙った犯罪率が高いことも関係?)。

なによりも、現金大国と言われている日本でもATM数が減少したことは衝撃ではないでしょうか。

果たして、今後も日本を含む世界のATM数は減少を続けていくのでしょうか。

ATMの数が日本を含む世界で初の減少

最近は日本でも現金を使わない「キャッシュレス」を流行らせようとする流れができてきて、特にQRコード決済サービスが数多く誕生しています。

日本でもATM数がわずかに減少したのは、QRコード決済の影響ではないと思いますが(まだそこまで定着してない)、おそらく維持コストが関係しているのではないでしょうか。

ATMを1台維持するのに毎月30万円ほどかかるという話もあるので(参考: 現金大国日本に重いコスト ATM維持に年2兆円)、なるべく設置する台数を減らすことは合理的に思えます。

2018年11月には、三菱UFJと三井住友のATMが相互に無料化することが決定し(参考: 三菱UFJ・三井住友銀、相互にATM無料化)、今後はなるべくATM1台で複数のサービスがまかなえるようになっていくのではないでしょうか。

最終的にはATMそのものを無くしたい?

まずは、なるべくATM1台で複数のサービスが利用できるようにすることで、ATMの維持コストを減らしていく流れになると思います。

そして最終的にはATMそのものの設置をやめて管理コストをゼロにしたいという狙いが銀行やコンビニにはあるのではないでしょうか。

そのために、クレジット/デビットカード、ICカード、QRコード決済などのキャッシュレスサービスを定着させて、現金を引き出す必要をなくしていくことがまずは必要になります。

そして家族や友人にお金を渡したい場合は、オンライン口座から振り込みをしたり、アプリの送金機能を使うことで代用するわけです。

そして現金を引き出す必要がなければ、現金を入金する必要もなくなります(給料はもともと口座振り込み)。

そうやって徐々に人々の手から現金を消していくことで、ATMの必要性も無くして流れになりそうです。

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最後に

今回は、『ATMの数が日本を含む世界で初の減少!今後加速?』についてご紹介しました。

このように、今後は少しずつATMの数が減っていき、最終的にはATMそのものを無くしてしまおうという狙いが見られます。

順当にいけば30年後の2049年頃には、町からATMが消滅して、現金を使える店も無くなっているかもしれません。

2019年現在は、数多く(多すぎるくらい)のQRコード決済サービスが誕生するキャッシュレスの黎明期で、これから数十年かけてゆっくり定着していくことになると思います。

果たして、日本におけるATMとキャッシュレスが今後どうなっていくのか注目ですね。