iPhoneの売上がアップル全体の半分未満に!スマホ依存からの脱却へ

2019年4〜6月期のアップルの決算が発表され、売上全体では前年同期比1%増となりました(参考: アップル、4~6月期は3四半期ぶり増収 時間外で株価大幅高)。

カテゴリー別に見ていくと、iPhoneの売上が前年同期比で13%減少し、7年ぶりにアップル全体の売上の半分未満となりました(参考: Apple、iPhoneの売り上げは減だがウェアラブル好調 「Apple Card」は8月スタート)。

その一方で、新型が発売されたMacとiPadは売上を伸ばしてそれぞれ売上全体の10%程度となっています。

そして、Apple Watch、Apple TV、HomePod、そして新発売のAirPods 第2世代を含む「ウェアラブル、ホーム&アクセサリーズ」は48%も増加し、売上全体の10%を占めています。

さらに、Apple Music、App Store、Apple TV App、Apple News+などの「サービス」も売上を伸ばし、売上全体の20%を超えてきました。

このように、これまではiPhoneの販売に偏っていてアップルの売上に変化が生じており、今後はスマホ依存からの脱脚が実現できそうです。

iPhoneの売上がアップル全体の半分未満に

2019年4〜6月期のアップルの売上をカテゴリー別に見てみると、iPhoneが48%、Macが11%、iPadが9%、Wearables, Home and Accessoriesが10%、Servicesが21%となっています。

このように、現状ではまだまだiPhoneの売上に依存していますが、今後はiPhoneが売上に占める割合が減少していくと思われます。

すでに世界的にスマホの販売台数は頭打ちとなっていて、アップルだけでなくサムスンもファーウェイも販売数が減少している傾向にあります。

そのため、今後もiPhoneの売上は下がることが予想されます。

その一方で、アプリ配信・課金サービスのApp Storeの売上は増加を続けていて、定額音楽配信サービスのApple Musicや、定額ニュース・雑誌配信サービスのApple News+も順調にユーザー数を増やしています。

そして、2019年秋に開始予定の定額動画配信サービスの「Apple TV+」と定額ゲーム配信サービスの「Apple Arcade」には、アップルもかなりの予算をつぎ込んで準備しているようです。

そのため、今後は「Services」のカテゴリーの売上が増加し、全体の30%〜40%を占めるようになってくると思います。

数年後にはiPhoneの売上を逆転しているかもしれません。

かつてはiPhoneの売上が7割を占めていた

2015年の第1四半期では、iPhoneがアップル全体の売上の7割を占めていました(参考: アップル売上「70%がiPhone、アプリは5%以下」記憶力が悪い人のためのApple決算まとめ)。

当時はiPhone 6/6 Plusの時代で、中国でもiPhoneが売れまくっていたまさにiPhone全盛期の頃です。

その頃と比べると、わずか4年で状況は大きく変わってしまったようです。

今後もiPhoneの売上は徐々に下がり続けて、ある程度下がったところでMacやiPadのように落ち着くと思います。

おそらくその頃には、「Services」のカテゴリーがアップルの売上の過半数を占めているかもしれません。

アップルは創業からこれまではハードウェアがメインの会社でしたが、今後はサービスがメインの会社へと舵を切っていくようです。

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最後に

今回は、『iPhoneの売上がアップル全体の半分未満に!スマホ依存からの脱却へ』についてご紹介しました。

このように、2019年4〜6月期のアップルの売上は、iPhoneの割合が半分未満となりました。

iPhoneが売上を落とす一方でサービスは順調に伸びていて、2019年秋のApple TV+とApple Arcadeで更に売上を伸ばしそうです。

果たして、アップルの売上が今後どうなっていくのか目が離せませんね。