MacBook 12インチがリストラされた3つの理由!Airが代わり?

2019年7月10日より、アップルの販売するラップトップPCの「MacBook 12インチ」がアップルのウェブサイト上から姿を消しました(参考: AppleがRetinaディスプレイのMacBook Airを投入、価格は11万9800円~ 13型MacBook Proは全モデルTouch Barに)。
アップルの公式オンラインストアでは、すでにMacBook 12インチは取り扱われておらず、おそらく実店舗のアップルストアでも撤去されていると思われます。
このように、MacBook 12インチはアップルの製品からリストラされてしまいました。
MacBook 12インチが消えた代わりに、新型のMacBook Air (Retinaモデル)が投入されて、¥119,800(税別)〜で購入可能となっています(新Proは¥139,800(税別)〜)。
つまりアップルは今後、MacBook 12インチの代わりにMacBook Air (Retinaモデル)を売っていく姿勢のようです。
MacBook 12インチは2015年にフルモデルチェンジして発売され、ファンレス設計と圧倒的な軽さをウリにしていましたが、わずか4年でリストラとなるようです。
ではいったいなぜ、MacBook 12インチはリストラされてしまったのでしょうか。
MacBook 12インチがリストラされた3つの理由
1. 無駄に高すぎた?
1つ目のMacBook 12インチがリストラされた理由は、「無駄に高すぎた?」です。
MacBook 12インチは、ファンレス設計と920gという軽さ、4色展開が魅力的な製品でした。
ところが販売価格は¥142,800(税別)〜と、現在のMacBook Pro 13インチの最安価格よりも高くなっていました。
このように、MacBook 12インチはファンレスや軽量さが魅力でしたが、無駄に高い価格設定がネックとなって販売が振るわなかったのかもしれません。
2. 処理能力が低すぎた?
2つ目のMacBook 12インチがリストラされた理由は、「処理能力が低すぎた?」です。
MacBookに搭載されているCPUは、他のMacで採用されているインテルのCore iシリーズではなく、Core m3というものでした(上位モデルはCore i5搭載)。
Core mシリーズは消費電力の少なさが魅力でしたが、そのかわりに処理能力が低く、GeekBenchのベンチマークスコアは6,649しか出ていません(参考: MacBook(Mid 2017)Benchmarks)。
さすがに15万円以上も払ってこの程度の処理能力では割に合わないわけです。
よほどファンレスと軽さにこだわるユーザーでない限りは、MacBookは選択しなかったのかもしれません。
3. 新Airの登場が原因?
3つ目のMacBook 12インチがリストラされた理由は、「新Airの登場が原因?」です。
MacBook 12インチは、Retinaディスプレイを搭載した軽量で薄いモデルであることをウリにしていました。
ところが、2018年になると似たようなスペックの新しいMacBook Air (Retinaモデル)が発売され、MacBookの優位性はほとんどなくなりました。
さらに、MacBook Air (Retinaモデル)の販売価格がMacBook 12インチよりも安かったのです。
そのため、これまでMacBook 12インチを選択していたユーザー層もMacBook Air (Retinaモデル)を選択するようになり、もはやMacBook 12インチの価値がなくなってしまいました。
MacBook 12インチがあそこまで高額になってしまったのは、薄さと軽さにこだわりすぎて生産コストが高くなってしまったことが原因でしょうか。
ともあれMacBook 12インチの役割は、MacBook Air (Retina)や、iPad Proに引き継がれたわけです。
▼「iPad Pro 11インチ」はこちら
最後に
今回は、『MacBook 12インチがリストラされた3つの理由!Airが代わり?』についてご紹介しました。
このように、MacBook 12インチはアップルの製品ラインナップから姿を消してしまいました。
そもそもMacBookは2011年にも一度リストラされており、その時はAirとProの2モデルで販売していました。
それがなぜか2015年にフルモデルチェンジを果たして復活し、無印、Air、Proの3モデルのややこしいラインナップとなっていたのです。
今回MacBook 12インチがリストラされたことで、アップルのラップトップPCはエントリーモデルのAirと、ハイエンドのProの2モデルになり、よりシンプルになりました。
果たして、MacBook Air、MacBook Proが今後どのように展開されていくのか楽しみですね。