「Switch Lite (スイッチ・ライト)」が売れる3つの理由!

2019年9月20日より、新しい「Nintendo Switch Lite (ニンテンドー・スイッチ・ライト)」が発売になります。

「Switch Lite」は、「Switch」からTVモードとテーブルモードの機能を削除し、ディスプレイを5.5インチに縮小してコントローラーを本体に一体化して軽量化し、携帯ゲーム機として特化されたものです。

「Switch Lite」は、機能削除と画面サイズ縮小によってコストカットされ、価格は¥19,980(税別)と通常の「Switch」より1万円安くなっています。

このように、新しい「Switch Lite」はもはやスイッチしなくなったのですが、これは売れると思います。

そんなわけで今回は、「Switch Liteが売れる3つの理由」について見ていきましょう。

「Switch Lite (スイッチ・ライト)」が売れる3つの理由

Switch Liteが売れる理由1. 安い

1つ目のSwitch Liteが売れる理由は、「安い」です。

なんと言っても、価格が¥19,980(税別)というのは魅力的です。

従来の「Switch」の価格は¥29,980(税別)なので、任天堂のメインユーザーである子どものおもちゃとしては高すぎたわけです。

ところが2万円程度であれば、子どものお年玉でもギリギリ買える値段ですし、親が子どもに買ってあげるハードルもグッと下がったと思います。

また、4.8インチの「New ニンテンドー3DS LL」が¥18,800(税別)で販売されていることを考えても、Switch Liteの価格設定は悪くないと思います。

このように、「Switch Lite」はとにかく安く入手できるのようになったので、これまでSwitchが欲しかったけど買えなかった子どもたちにもヒットするのではないでしょうか。

Switch Liteが売れる理由2. 任天堂は携帯ゲーム機の方が売れる

2つ目のSwitch Liteが売れる理由は、「任天堂は携帯ゲーム機の方が売れる」です。

任天堂のゲーム機の歴史を見ると、1989年のゲームボーイ発売以降は据え置き型ハードよりも携帯型ハードの方が売れる傾向にあります。

例えば、ゲームボーイの販売台数は国内3,200万台に対してスーパーファミコンは国内1,700万台とニンテンドー64は国内554万台、ゲームボーイアドバンスの国内1,600万台に対してゲームキューブは国内404万台、ニンテンドーDSの国内3,200万台に対して、Wiiは国内1,200万台、ニンテンドー3DSの国内2,500万台に対してWiiUは国内330万台となっていました。

このように、任天堂の携帯ゲーム機は据え置き型よりも売れる傾向があります(ソニーは逆)。

この法則が「Switch」にも当てはまるとすれば、携帯専用に特化された「Switch Lite」もヒットすることになります。

子どもたちは自分のゲーム機を持って友達の家や公園で集まって遊ぶので、携帯ゲーム機の方が支持されるのでしょうか。

Switch Liteが売れる理由3. ポケモンとどうぶつの森が遊べればOK

3つ目のSwitch Liteが売れる理由は、「ポケモンが遊べればOK」です。

「Switch Lite」では、ジョイコンを使ったゲームを遊ぶことができません(追加購入で対応は可能)。

とは言っても、これはそれほど問題にならないと思います。

前世代の携帯ゲーム機である「ニンテンドー3DS」でヒットしたゲームソフトを見てみると、ランキングの上位を「ポケモン」と「どうぶつの森」が占めています。

つまり、任天堂の携帯ゲーム機に求められることは、ポケモンとどうぶつの森が遊べるということなのです。

「Switch Lite」では、ジョイコンを使ったゲームやテレビ出力機能などが使えませんが、ポケモンとどうぶつの森が遊べれば特に問題ないのかもしれません。

それでもDSは超えられない?

このように、「Switch Lite」はヒットして売れる可能性が高そうです。

しかしながら、「Switch」や「Switch Lite」がいくらヒットしても、「ニンテンドーDS」の国内販売台数3,200万台、世界販売台数の1億5,400万台を超えることはできないと思います。

その理由は、シンプルに時代が変わってしまったからです。

今や子どもたち(大人たちも)が最も利用しているゲーム機はスマホです。

スマホは1人1台持っていると言っても過言ではないほど普及率が高いですし、2018年は国内で3,500万台出荷されるなど(Switchは350万台)ゲーム専用機とは売れ方がケタ違いです(参考: 2018年の国内携帯スマホ出荷台数は過去2番目の少なさ、iPhoneは出荷1%減)。

また、スマホには無料(あるいは課金)で遊べるゲームアプリが山のようにあって、ユーザーを飽きさせることがありません。

このように、DSが流行った2004〜2010年頃とはゲーム市場が一変しており、SwitchがいくらブームになってもDSを超えることは難しそうです(かつてのDSが今のスマホ?)。

2019年5月時点で「Switch」の販売台数は国内812万台、世界3,474万台なので(参考: Nintendo Switchの国内累計販売台数が812万台を突破。PS4&PS4 Proの合算を上回る)、「ニンテンドー3DS」の国内2,500万台、世界7,500万台の販売台数は超えられるかもしれません。

▼「Switch Lite」はこちら

最後に

今回は、『「Switch Lite (スイッチ・ライト)」が売れる3つの理由!』についてご紹介しました。

このように、携帯ゲーム機に特化された新しい「Switch Lite」はかなり売れると思います。

「Switch Lite」は文字通り、ゲームを気軽に遊びたいライトユーザーや子どもたちにとって魅力的なゲーム機となるのではないでしょうか。

もちろん、ゲームはテレビの大画面で高画質で遊びたいというコアゲーマーの人たちもいると思うので、そういった需要にはハイエンドモデルの「Switch Pro (スイッチ・プロ)」で対応していくと思われます。

果たして、「Switch Lite」がどこまでヒットするのか今後も目が離せませんね。