「5G」で伸びる企業5選!速度向上・低遅延によるメリットは

最近は「5G (ファイブジー)」という言葉をよく聞くようになりました。

「5G」とは、携帯電話などの移動通信システムの第5世代となる規格で、現在の4Gと比べて、理論値で速度がおよそ20倍に、遅延が10分の1になるようです(参考: 位置づけと性能:au 5G)。

すでにアメリカでは2019年5月から一部都市で5Gの提供が始まっており、日本でも2020年から開始予定です。

5Gをめぐっては、通信機器を提供する中国のファーウェイを締め出す騒動が起こったりと(参考: 2019最新、米中「5G戦略」の違いを徹底解説 ファーウェイ排除はどう転ぶ?)、導入が始まる前からすでにシェア争いが勃発している状況です。

これほどまでに世界が5Gに躍起になっているのは、やはり大きなビジネスチャンスになるという期待があるからです。

そこで今回は、「5Gで伸びる企業5選」について見ていきましょう。

「5G」で伸びる企業5選

5Gで伸びる企業1. 動画配信サービス

1つ目の5Gで伸びる企業は、「動画配信サービス」です。

おそらく5Gによって最も成長するのは動画配信関係だと思います。

というのも、現在の4Gでも動画視聴はできるのですが、電波状況によって読み込みで待たされたり、途中で止まったりと何かとストレスもあるわけです。

そして4Gで動画を見る最大の問題点は、ギガがすぐなくなって通信制限がかかってしまうということです。

月末にYouTubeを見ようと思ったら、通信制限にかかってしまってまともに動画が再生できないという経験がある人も多いのではないでしょうか。

それが5Gになれば、すぐに動画の再生が始まって、途中で止まることなく、しかもどれだけ見ても見放題となります。

そして、4G時代はギガが減るのを避けるために動画の視聴を遠慮していた人たちもガンガン視聴できるようになるので、現在よりもさらに動画視聴のユーザーが増えることに期待されるのです。

2019年8月時点で、無料の動画配信サービスはYouTube、AbemaTV、TVer、GYAO!、ニコ動などがありますが、今後さらにテレビのサイマル放送などが参入してくる可能性があります。

また有料(定額)の動画配信サービスも、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、DAZN、Disney DELUXE、U-NEXT、FOD、Paraviなどがありますが、今後更に利用者が増えていくでしょう。

さらに、動画を視聴する側だけでなく、配信をする側も屋外から高画質動画をライブすることが可能になってきます。

これによって、中継で映像が乱れたり、音声が遅れて聞こえてくるのは過去のことになると思います。

このように、5Gによって「動画配信サービス」が伸びる可能性があります。

5Gで伸びる企業2. 電子部品メーカー

2つ目の5Gで伸びる企業は、「電子部品メーカー」です。

5Gで通信するためには、5Gに対応した部品が必要になります。

そのため、5G関連の部品を手がける日本の村田製作所、TDK、アルプス電気、太陽誘電などに注目が集まっているようです(参考: 「5G時代」の覇者は、あの国内メーカー4社だ)。

このように、5Gによって「電子部品メーカー」が伸びる可能性があります。

5Gで伸びる企業3. 携帯会社

3つ目の5Gで伸びる企業は、「携帯会社」です。

5Gが開始し普及すれば、当然ながら5Gの電波を提供している携帯会社も成長が期待されます。

5Gの開始で5G対応スマホへの買い替えが進むことに期待できますし、どさくさに紛れて利用料金を釣り上げることも可能です。

さらに、携帯電話だけでなく、ウェアラブル端末やスマートホーム家電などのIoTデバイスからも利用料金を徴収できるようになれば、現在よりも更に儲かることになります。

ただし、最近は総務省が携帯会社に嫌がらせをしているので、5Gが始まってもそれほど料金を上げられず、あまり利益が出ない可能性もあります。

また、5Gは28GHz帯や3.7GHz帯といった高周波数を用いるため、建物などを回り込むのが苦手です。

そのため、800〜900MHz帯が使われている4Gと比べて、5Gに接続できるエリアは限定されます。

5Gの繋がる範囲が狭ければ基地局の数を増やす必要があるので、設備にかかるコストも増えることになります。

そう考えると、やはり5G通信は利用料金を引き上げてくる可能性が高そうです。

このように、5Gによって「携帯会社」が伸びる可能性があります。

5Gで伸びる企業4. クラウドゲーム

4つ目の5Gで伸びる企業は、「クラウドゲーム」です。

2019年8月現在も、「PS Now」などのクラウドゲームが利用できますが、使っている人はほとんどいません。

クラウドゲームが今まで普及してこなかったのは、遅延の問題があったり、タイトル数がショボいためです。

ところが、2019年11月にはグーグルが「Stadia (スタディア)」を開始し、PCやPS4向けにリリースされているハイエンドなゲームタイトルの数々がクラウドで遊べるようになります。

そして「Stadia」はスマホ、タブレット、PC、スマートテレビなど幅広いデバイスに対応します。

こうなってくると、5Gが始まればスマホでいつでもどこでもStadiaでハイエンドゲームを遊ぶことが可能になってくるわけです。

これまでのスマホゲームはスマホのスペックに依存したため、PCゲームやPS4などの高度なゲームを遊ぶことができませんでした。

それが、クラウドゲームであれば高速通信に安定して接続できさえすれば、スマホでPCやPS4向けのハイエンドゲームも遊べるのです。

このように5Gが始まって普及すれば、スマホやタブレットからクラウドゲームで本格的なゲーム体験が可能になります。

このように、5Gによって「クラウドゲーム」が伸びる可能性があります。

5Gで伸びる企業5. クラウドストレージ

5つ目の5Gで伸びる企業は、「クラウドストレージ」です。

5G通信が始まってどこからでも高速通信が利用できるようになれば、クラウドストレージの利用も増えると思われます。

クラウドストレージは、Dropbox、Box、Google Drive、iCloud Drive、OneDriveなどがあります。

今後は数TB単位のファイルをクラウドストレージに預けて利用するようになっていくのではないでしょうか。

このように、5Gによって「クラウドストレージ」が伸びる可能性があります。

5Gに過度な期待をしてはいけない?

5Gは過剰に期待されていますが、実際のところ5Gが始まって普及しても2019年現在とそう劇的には変わらないのではないかと思います。

というのも5Gは何でもできる万能通信ではなく、実際に利用できるのは現在の11acのWi-Fiより少し良い程度になるためです。

11acのWi-Fiは最大6.9Gbpsで、5Gは20Gbpsとされていますが、アメリカの5G実測値は500〜700Mbps程度と(参考: 5Gサービスが北米で開始。思ったほど速くない?)、11acのWi-Fiと同等か少し良い程度となっています。

つまり、現在の11acのWi-Fiでも実現できないことは、5Gになっていきなり実現することはないということです。

もちろん、自宅にギガビット回線を工事して導入することに比べると、デバイスを買うだけでいきなり使える5Gの方が便利ですし普及は早いと思います。

そのため、自宅に固定回線がないけど携帯やパソコンを直接5Gに繋いで使うというケースも増えてくるのではないでしょうか。

現在家にあってWi-Fiに接続できるパソコン、テレビ、スマートスピーカー、プリンター、ゲーム機、ロボット掃除機、エアコン、防犯カメラなどは、今後5G対応のものが出てくるかもしれません。

そう考えると、5Gでできることが増えるというよりかは、これまでWi-Fiを使わないとできなかったことがセルラー通信でもできるようになるという解釈が正しそうです。

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最後に

今回は、『「5G」で伸びる企業5選!速度向上・低遅延によるメリットは』についてご紹介しました。

このように、5Gによって動画配信サービス、電子部品メーカー、携帯会社、クラウドゲーム、クラウドストレージの企業は伸びると思います。

とどのつまり、5Gが普及するとどうなるかと言うと、「高速なWi-Fiにどこからでも接続できるようになるようなもの」と考えると理解しやすいと思います。

そのため、現在の高速なWi-Fiでも実現できないことは、5Gが普及していきなり実現することはないということです。

3Gから4Gに変わった時も、それまでWi-Fiを使わないとやってられなかったウェブブラウジングやデータの送信などが楽にできるようになったというだけで、それまでWi-Fiでも実現できなかったことが4Gで可能になったわけではありませんでした。

とは言っても、未来には常に予想外なことが起こるものなので、5Gの思いもよらなかった使い方が出てくるかもしれません。

果たして、5Gの登場で私たちの暮らしがどう変わっていくのか楽しみですね。