宅配もシェアリングエコノミーの時代に?アマゾンが個人配達

昨今はネットショッピングの急速な利用増加により、宅配ドライバーの人手不足問題をよく耳にします。

そんな中、ネットショッピング大手である「Amazon (アマゾン)」では、新しい宅配システムである「Amazon Flex (アマゾンフレックス)」を導入したようです。

「アマゾンフレックス」では、従来のようにヤマトや郵便局(かつては佐川)といった既存の運送会社に配達を依頼する方法に加えて、個人ドライバーと直接契約して配達してもらうシステムのようです(参考: 宅配、広がる「ウーバー流」隙間時間に運転手副業)。

個人ドライバーの条件は20歳以上で営業ナンバーの軽貨物車を使用することで、報酬は2時間で¥4,000(東京)となっているようです。

「アマゾンフレックス」で依頼を受けたドライバーは、専用アプリに表示された地図に従って配達するだけでよく、ノルマや残業もないことが特徴です。

このように、中間業者を通さずに直接仕事を受けることができる点や、ほとんど誰でも参加できる点は、ウーバーやメルカリのようなシェアリングエコノミーに近いところがあります。

果たして今後は「アマゾンフレックス」のように、宅配もシェアリングエコノミーの時代になっていくのでしょうか。

宅配もシェアリングエコノミーの時代に?

「Amazon Flex (アマゾン)」は2019年8月現在、東京と愛知で利用できます(参考: Amazon Flex)。

また公式サイトには、

週50時間で月額40〜43万円が可能

という、なかなかの好条件が記載されています。

週50時間というと、1日10時間労働で週休2日の計算ですが、ほとんどの日本の会社員はもっと長い時間働いていることを考えると悪くない条件だと思います。

また、東京都のヤマトの求人を見ても、正社員で月給20万円程度という情報もあるのでアマゾンフレックスは好条件と言えそうです。

もちろん、アマゾンフレックスは会社員として雇われるわけでないので社会保険がなかったり退職金も出ないというデメリットもあると思います。

それでも、働きたいときだけ働けばよく、仕事したくない時は自由に休めるというのはかなりの魅力だと思います。

アマゾンフレックスは今後増える?

では、「アマゾンフレックス」のように個人ドライバーに直接配達を依頼するケースは今後増えてくるのかという疑問ですが、おそらく増えると思います。

おそらく、ヤマトや郵便局といった業者に配達依頼するよりも、直接ドライバーに依頼した方がアマゾンにとっても安上がりであるからです。

アマゾンを含めたネットショッピングの利用は年々増えていますが、ドライバーの数は相変わらず足りていないようです。

それには、宅配ドライバーの仕事はハードな割に給料が少ない(ブラック)ため人が集まらないことも関係していると思います。

しかし、アマゾンフレックスであれば1日に2時間だけ働くことも可能で、残業もノルマもなく再配達になった荷物はそのまま引き継いで帰っていいというホワイトぶりです。

そのため、「ヤマトは嫌だけどアマゾンフレックスならアリかも」と考える人もおそらく多く、今後は人気になるかもしれません。

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最後に

今回は、『宅配もシェアリングエコノミーの時代に?アマゾンが個人配達』についてご紹介しました。

このように、アマゾンの「アマゾンフレックス」のような個人ドライバーに直接宅配を依頼するシェアリングエコノミーのようなシステムが今後は増えるかもしれません。

また、アマゾンフレックス自体も今後は全国の都市部で利用できるようになっていくと思われます。

ただし、アマゾンフレックスの増加で宅配料コストが増え、Amazon Primeの料金が値上げされる可能性も十分にあります。

おそらく、アマゾンフレックスは倉庫から近く「Prime Now」に対応する一部地域のみで提供されるものなので、従来のヤマト・佐川・郵便局の物流シェアがひっくり返ることはないと思います。

それでも、アマゾンフレックスは宅配ドライバーの新しい働き方として今後も注目ですね。