4Kテレビの低価格化でテレビに回帰する?見るのはネット動画

最近は「4Kテレビ」の価格が下がってきて、40インチ以上の大型のものも手が出しやすくなりました。

思い返してみると、本格的に地デジ化が始まった2000年代後半から液晶・プラズマテレビへのシフトが始りましたが、当時は値段が高すぎて2台目、3台目をポンポン買うことはできなかったと思います。

また、ちょうど2010年代に入ってからスマホが爆発的に普及したため、1人暮らしをする若者たちに「テレビ持ってないけど、スマホで動画見れば良くね?」と考える人が増えてきたのも事実だと思います。

このように、テレビの高価格化によってテレビ放送を見る若者が減り、逆にスマホの普及によってYouTubeなどのネット動画のユーザーが増えたことは、2000年代当時に若者から絶大な支持を集めていたフジテレビの視聴率を見てもよく分かります(参考: 主要テレビ局の複数年にわたる視聴率推移をグラフ化してみる(最新))。

ところが、昨今の4Kテレビの低価格化によって、再びテレビが復活するいわゆる「テレビ回帰」が起こる可能性が大いにあるのです。

ただしここで注意しておきたいのが、「テレビ回帰」とは言っても、テレビでメインに見られるのは地上波などの「放送」ではなくYouTubeやAmazon Prime Video、Netflixなどの「ネット動画」であるということです。

4Kテレビの低価格化でテレビに回帰する?

2019年現在は、スマホやパソコンで動画を見ている人が多いと思います。

実際に、18〜29歳の若者の8割はスマホからのみYouTubeを視聴しているというデータもあります(参考: 若年層の約9割がスマホだけでYouTubeを利用/有料動画アプリの利用率は25%増【ニールセン調査】)。

このように、現状では「ネット動画はスマホで見るもの」というのがスタンダードになっているようです。

しかしながら、最近はスマホの大画面化が進んでいるとは言っても、スマホはせいぜい5〜6.5インチ程度で画面が小さいです。

さすがに5〜6インチ程度の画面で映画やドラマを見ても迫力に欠けますし、ずっと手でスマホを持っていると疲れてしまいます(近視やストレートネックの原因にも)。

そこでネット動画をより快適に見るための解決策として、価格が安くなってきた4Kテレビおよびスマートテレビが次の主流になるのではないでしょうか。

つまり、2020年代はテレビ回帰の時代がやってくるかもしれないのです。

2020年代の主流は4Kとスマートテレビ

最近は4Kテレビの低価格化が続いているため、このペースで下がっていけば2020年代には更に大型テレビが安価で買えるようになります。

2019年現在では、43インチの4Kテレビが¥35,000〜45,000程度で買えるようになっていて、49インチも¥45,000〜55,000程度で売られています。

すでにアメリカのテレビ市場では、65インチのテレビが$500程度と激安で販売されているため(参考: 北アメリカのテレビは65インチが人気?その理由とは)、今後は日本でも大型テレビが更に安くなると考えられます。

このように、大型の4Kテレビが安くなれば気軽に購入できるようになるので、あとは内蔵のスマートテレビ機能や、Fire TVやApple TVなどの外付けデバイスを使ってテレビでネット動画を見る流れができてきます。

このように、2020年代は4KのスマートテレビでYouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどのネット動画を楽しむようになっていくでしょう。

無料・有料の動画配信は更に増える?

2020年代には5Gの普及と相まって、さらに動画配信サービスの利用者が増えることが予想されます。

2019年現在は無料のものはYouTube、AbemaTV、GYAO、TVerなどが、有料のものはNetflix、Amazon Prime Video、Hulu、DAZN、Disney DELUXE、Apple TV+などがありますが、今後はさらにサービスの数が増えていきそうです。

すでにアメリカではDisney+が開始され、HBO Maxやユニバーサルの配信サービスなど、続々と大手の新規参入が予定されています。

このように、2020年代は無料・有料の動画配信が更に増えて競争が激化していきそうです。

テレビ番組はネット動画の一部に

ここで、「従来のテレビ放送はどうなってしまうの?」ということが疑問になると思います。

おそらく、テレビはネットとの同時配信(いわゆるサイマル放送)を解禁し、テレビで放送されている番組をネットからも見れるようになるのではないでしょうか。

すでに、2020年1月から地上波とTVerで一部の番組を同時配信する実験が行われることが決まっていて(参考: 民放5社、地上波とネット同時配信 TVerで実証 )、いずれはサイマル放送が全面的に解禁されていくことになるでしょう。

ネットでもテレビ番組が見れるようになると、もはやテレビ番組はネット動画の一部として扱われるようになります。

そうなれば、テレビはもはやアンテナから受信するものではなく、インターネットで見るものに変わっていきます。

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最後に

今回は、『4Kテレビの低価格化でテレビに回帰する?見るのはネット動画』についてご紹介しました。

このように、4Kテレビの低価格化が続いているため、今後はより多くの人が大型の4Kテレビを部屋に置いてネット動画を楽しむようになるのではないでしょうか。

また、ネット動画のコンテンツもこれからは更に増えていくことになり、テレビ番組のほとんどがネットから視聴できるようになるでしょう。

すでに民放がTVerで同時配信の実験を行う予定ですし、テレビでネットに繋げば何でも見れる時代がやってきそうです。

果たして、4Kテレビは今後普及していくのか、ネット動画の市場はどこまで広がるのか目が離せませんね。

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