まだ結婚できない男が失った5つのもの!何が足りなくて違う?

2019年10月より、2006年の大ヒットドラマ「結婚できない男」の13年ぶりの続編となる「まだ結婚できない男」の放送が始りました。

1作目の「結婚できない男」は放送当時から最高視聴率22%を記録するヒットを見せていたことに加えて、放送後も再放送やDVD、そしてNetflixやAmazon Prime Videoなどのネット配信でも根強い人気を獲得してきました。

そんな多くのファンを抱えている「結婚できない男」の待望の続編ということもあって、「まだ結婚できない男」には放送開始前から期待していた人も多かったと思います。

ところが、これは続編ものの宿命なのですが、どうしても前作と比べて足りない部分や違う部分が気になってしまう視聴者も多いのではないかと思います。

そこで今回は、「まだ結婚できない男が失った5つのもの」について見ていきましょう。

まだ結婚できない男が失った5つのもの

1. 早坂先生との言葉のドッジボール

1つ目のまだ結婚できない男が失ったものは、「早坂先生との言葉のドッジボール」です。

「まだ結婚できない男」には、1作目で主役級のポジションだった早坂夏美(夏川結衣)が登場しません(第5話時点)。

1作目「結婚できない男」の最大の魅力は、空気を読まずに皮肉を言う桑野信介(阿部寛)に対して、臆することなく言い返す早坂先生との言葉のドッジボールだったのではないかと思います。

2作目「まだ結婚できない男」では、1作目のラストで良い感じになった桑野信介と早坂先生はとっくに破局していて、「早坂先生はお金持ちと結婚した」というセリフ上の説明でしか語られていません。

2作目では早坂先生が全く登場せず、桑野信介の言葉のドッジボールの相手は、新キャラである吉山まどか(吉田羊)に引き継がれています。

もちろん、吉田羊さんは良い役者なのですが、1作目の夏川結衣さんが役にハマりすぎていただけに、どうしてもインパクトに欠けるように見えてしまいます。

このように、まだ結婚できない男では「早坂先生との言葉のドッジボール」が失われました。

2. 金田更新してる&バーで口説く金田

2つ目のまだ結婚できない男が失ったものは、「金田更新してる&バーで口説く金田」です。

2作目「まだ結婚できない男」には、1作目で毎週登場していた金田裕之(高知東生)が登場しません。

厳密に言うと、2作目にも荷物のラベルや本の著者名、携帯の不在着信などに、小ネタ的に名前のみ登場しています。

もちろん、高知東生さんには色々あったためドラマには出したくても出せないのは仕方がないと思われます。

2作目では金田のポジションをブロガーのやっくんが代用していますが、1作目では同業者で女性にモテまくっている金田を羨ましく思っている桑野の構図が面白かったので、2作目ではコメディ面でもかなりスケールダウンしているように見えます。

このように、まだ結婚できない男では「金田更新してる&バーで口説く金田」が失われました。

3. キャリアウーマンの沢崎さん

3つ目のまだ結婚できない男が失ったものは、「キャリアウーマンの沢崎さん」です。

2作目「まだ結婚できない男」では、桑野のビジネスパートナーであった沢崎摩耶(高島礼子)が登場しません。

1作目では、扱いづらい桑野信介を唯一コントロールできる存在としてインパクトがありましたし、バリバリ仕事のできるキャリアウーマンとしても魅力的でした。

2作目では、沢崎さんは名前すら一切出てこないので、1作目の後でどうなったのかは不明です(5話時点)。

1作目では大手企業から引き抜きの話があったのにも関わらず、桑野と仕事のパートナーとして残るために誘いを断るエピソードもあったのですが、2作目であっさりいなくなっているのはよく分からないところです。

2作目では沢崎さんのポジションをアシスタントだった村上英治(塚本高史)が務めているようですが、そこまで仕事ができるようにも見えません。

このように、まだ結婚できない男では「キャリアウーマンの沢崎さん」が失われました。

4. Mac

4つ目のまだ結婚できない男が失ったものは、「Mac」です。

1作目の「結婚できない男」では、ドラマ内に登場するパソコンが全てMacだったのが印象的でした。

桑野の事務所にはiMacとMac Proが置かれていましたし、桑野のマンションにもMac Proがあってオシャレでした。

ところが、2作目「まだ結婚できない男」では、パソコンがDELLやEPSONに代わっていてかなりダサくなってしまいました。

偏屈でこだわりの強い桑野がデザイン性のあるMacにこだわるのは納得だったので、DELLなんて中途半端なメーカーは絶対に使わないだろと思ってしまいました。

もちろん、ドラマのスポンサーやもろもろ大人の事情でMacからDELLに変えざるを得なかったのかもしれませんが、そこはこだわって欲しかったところです。

このように、まだ結婚できない男では「Mac」が失われました。

5. 理想の相手を追い求める隣人

5つ目のまだ結婚できない男が失ったものは、「理想の相手を追い求める隣人」です。

1作目「結婚できない男」では、桑野の隣人である田村みちる(国仲涼子)が理想の結婚相手についてあれこれ早坂先生や友人たちと語るシーンが印象的でした。

2作目では田村みちるは一切登場せず、代わりとして桑野の隣の部屋には戸波早紀(深川麻衣)が引っ越してきます。

しかしながら、この戸波早紀というキャラクターの立ち位置がよく分からず、正直いなくても物語の進行に影響がないのでは思えてきます。

このように、まだ結婚できない男では「理想の相手を追い求める隣人」が失われました。

それでもまだ面白い

このように、2作目「まだ結婚できない男」では、1作目にあったさまざまな魅力が失われてしまいました。

とは言っても、2作目「まだ結婚できない男」は決して駄作ではなく、まだ面白さを維持しています。

2作目では、1作目で印象的だったパグのKENに似た犬が登場しますし、阿部寛の演技(アドリブ?)でクスッと笑えるシーンも多いです。

そしてなによりも、レコード会社が売り出したい変な主題歌に変更せずに前作の「スイミー」を続投してくれたのは良かった点です。

また、13年ぶりの新作であるのにも関わらず、1作目の空気感をうまく再現できているのは、製作スタッフが「結婚できない男」を大事に扱っていることも分かります。

早坂先生のサプライズ登場に期待

今後の展開として期待するのは、やはり早坂先生(夏川結衣)のサプライズ登場です。

これまでの発表では、夏川結衣が「まだ結婚できない男」に登場することには言及されていませんが、今後サプライズで登場してくれることに期待しています。

お金持ちと結婚して既婚者となった早坂先生が登場し、なぜ桑野信介と別れたのか、その理由について1作目のような言葉のドッジボールを繰り広げる展開を密かに期待しているファンも多いはずです。

1作目で毎週のように病院通いしていた桑野信介が、2作目では一切通院しなくなったのは違和感がありますし、やはり1話だけでもいいので早坂先生に登場してもらいものです。

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最後に

今回は、『まだ結婚できない男が失った5つのもの!何が足りなくて違う?』についてご紹介しました。

このように、「まだ結婚できない男」では「結婚できない男」にあった魅力がいくつか失われていますが、それでもまだ面白さは維持できています。

もちろん、製作する側としても予算の限界や事務所との契約などによって、登場させたいキャストを出せなかったり、逆に必要のないキャストを登場させないといけないという都合があると思います。

日本のテレビドラマは無料放送の広告収入で成り立っているため、基本的に自由がきかずに制約だらけの中で制作しないといけないことも分かります。

果たして、「まだ結婚できない男」がこれからどのような話の展開を見せるのか、楽しみですね。