Netflixの強み6選!月額料金が高いのに会員数世界一の理由は?

今回は、「Netflixの強み」についてご紹介します。

昨今は、月額制で映画・ドラマ・アニメ・ドキュメンタリーなどが見放題になる「定額動画配信サービス」が人気を集めています。

定額動画配信サービスには、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+(DELUXE)、Apple TV+などがしのぎを削っているのですが、世界で最も会員数が多いのが「Netflix (ネットフリックス)」です。

Netflixは定額動画配信サービスの分野におけるパイオニア的存在で、2019年10月時点で世界有料会員数は1億5,800万人以上というバケモノサービスとなっています(参考: Netflix、有料会員数21%増と好調だが、Disney+開始の第4四半期予測は控えめ)。

とりわけ、この定額動画配信サービスの分野にはディズニーやアップルといった超大手企業の参入によって競争が激化しているのですが、Netflixは依然として強い人気を維持しています。

また、日本では嵐のドキュメンタリー番組がNetflixで独占配信される予定で、日本においてもNetflixの人気は高まっているようです。

Netflixの月額料金は他社と比べても割高なのですが、一体なぜ、Netflixはここまで人気になれたのでしょうか。

今回はそんな「Netflixの強み」について見ていきましょう。

Netflixの強み6選

Netflixの強み1. オリジナル作品

1つ目のNetflixの強みは、「オリジナル作品」です。

Netflixと言えば、何と言っても独占配信のオリジナル作品が魅力です。

Netflixの最初のオリジナル作品は2013年の「ハウス・オブ・カード 野望の階段」から始まりました。

それから、エミー賞を受賞した「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」、「ザ・クラウン」、「ブラック・ミラー」、「ペーパーハウス」の他にも、「ナルコス」、「ストレンジャー・シングス」、「このサイテーな世界の終わり」、「セックス・エデュケーション」、「ウィッチャー」といった数々のヒット作を生み出してきました。

また、Netflixのオリジナル作品はドラマだけでなく、「ROMA/ローマ」や「アイリッシュマン」など、劇場公開が困難とされた作品の配給権を買い取ることで公開を実現してきました。

日本においては、山田孝之主演の「全裸監督」がアジアでヒットし、また嵐のドキュメンタリー番組である「ARASHI’s Diary -Voyage-」が独占配信されます。

このように、Netflixではここでしか見れないオリジナル作品が魅力のため、従来のテレビや劇場とはまた違う映像作品の新しい公開の場としても利用もされています。

Netflixの強み2.予算

2つ目のNetflixの強みは、「予算」です。

Netflixでは独占配信のオリジナル作品が魅力なのですが、そのオリジナル作品に対して巨額の予算を投資することでも知られています。

例えば、オリジナル作品第1弾の「ハウス・オブ・カード 野望の階段」には2シーズンで1億ドルという、当時のネットドラマでは異例の金額を出資したことでも話題を呼びました。

「クラウン」は1シーズンあたり1億3,000万ドル、「ブライト」は9,000万ドル、「ゲットダウン」は1シーズン1億2,000万ドル、「センス8」は1エピソード900万ドルといった予算が使われているようです(参考: Netflix’s most expensive TV shows and movies ever)。

また最近でも、マーティン・スコセッシ監督の映画「アイリッシュマン」の世界配給権を1億5,000万ドルで購入するなど、予算の桁がハリウッド映画レベルとなっています。

このように、Netflixがオリジナル作品にかける予算は年々増加しており、2019年は150億ドル以上が使われたとも言われています(参考: Netflix、2019年の映画・番組制作費は1.6兆円にまで拡大)。

このように、Netflixがコンテンツにかける予算が多いことも、Netflixが人気を集める理由の1つとなっています。

Netflixの強み3. 世界展開

3つ目のNetflixの強みは、「世界展開」です。

Netflixは、2019年12月時点で世界190ヶ国以上で利用できます。

そしてNetflixの会員数は、2020年7月時点で世界で1億9,300万人以上となっています。

日本では、2020年9月時点でおよそ500万人が利用しています。

そして、Netflixではオリジナル作品が配信される時は世界同時に公開されます。

最近も、「アイリッシュマン」という映画が2019年11月27日に、アメリカでも日本でもイギリスでもオーストラリアでもブラジルでも同時に配信開始されました。

劇場公開の映画であれば、例えばまずはアメリカで先に公開されてから数ヶ月に日本で遅れて公開されることがよくあります。

テレビ放送のドラマも、まずはアメリカのケーブルテレビで放送されてから、数ヶ月遅れで日本の衛星放送などで放送が開始されていました。

しかしながら、Netflixはアメリカでも日本でもどこでも同じ日に同時に公開されます。

また、Netflixで作成したアカウントは世界共通仕様なので、海外旅行に行くとその国のNetflixを利用することができます

このように、Netflixは世界展開に力を入れていて、オリジナル作品が世界同時公開されることも強みとなっています。

Netflixの強み4. 対応デバイスの数

4つ目のNetflixの強みは、「対応デバイスの数」です。

Netflixは、数多くのデバイスから視聴することができます。

Netflixに対応している主なデバイスは、

  • iPhone
  • Android端末
  • iPad
  • Fireタブレット
  • iPod touch
  • Windows PC
  • Mac
  • Fire TV
  • Apple TV
  • Chromecast
  • Android TV (ソニー、シャープ、TCL)
  • スマートテレビ (パナソニック、東芝、LG、ハイセンス)
  • J:COM Link
  • PS4
  • Xbox One

などがあります。

このように、Netflixはスマホ、タブレット、パソコン、ストリーミング端末、スマートテレビ、STB、ゲーム機といった幅広いデバイスに対応しています。

おそらく、誰しもがこの中のいずれかの対応デバイスを持っていると思うので、Netflixを視聴するための敷居が低くなっているのです。

Netflixの対応デバイスの数は、競合する他社の定額動画配信サービスと比べても多くなっています

Netflixを見たいと思った時にすぐに見れるように環境が整っていることも、Netflixの強みではないでしょうか。

Netflixの強み5. アカウント共有

5つ目のNetflixの強みは、「アカウント共有」です。

Netflixでは、スタンダードプランでは2画面まで、プレミアムプランでは4画面まで同時に視聴することができます

つまり、このシステムをうまく利用すると、2〜4人でNetflixをアカウント共有して使うこともできるのです。

また、Netflixではプランに関わらずに1つのアカウントに5つまでプロフィールを作成することができます

Netflixの月額料金は、スタンダードプランで月額¥1,200(税別)、プレミアムプランで月額¥1,800(税別)と他社サービスと比べて高額です。

しかしながら、Netflixのアカウントを家族や友人、恋人などと共有して使うことで、1人あたりの利用料金を安くすることができるのです。

例えば、プレミアムプランを4人で使った場合、1人あたりの月額は¥450(税別)ととても安価になります(参考: 「Netflix」は割り勘しよう!家族や友人と共有すれば月額¥450〜に)。

ここで、「Netflixのアカウントを共有して大丈夫なの?」、「規約違反にならないの?」と思う人もいると思いますが、NetflixのCEOが公式に認めているので堂々と使って大丈夫です(参考: NetflixのCEOはアカウントの共有を歓迎する 将来のユーザー獲得に「良いこと」)。

このように、Netflixのアカウントは家族や友達、恋人などと共有して使えることも強みとなっています。

Netflixの強み6. 企業文化

6つ目のNetflixの強みは、「企業文化」です。

Netflixは、1998年にオンラインのDVD宅配レンタルサービスを開始しました。

当時はVHS(ビデオテープ)を店舗でレンタルするのが主流だったので、Netflixは新しいもの好きのための超ニッチなサービスにすぎませんでした。

ところが、2000年以降は定額制のネットDVDレンタルサービスが人気を博して会員数が徐々に増加し、2010年には店舗型レンタルDVDチェーンの最大手であるブロックバスターを倒産に追い込むまで普及しました。

さらに、2007年にはいち早く現在の定額制動画配信サービス(ストリーミング)を開始し、2012年にはアメリカでのストリーミングの契約数が2,700万を突破し、DVDから配信への移行に成功します。

2013年には異例の予算を注ぎ込んだオリジナル作品「ハウス・オブ・カード」を配信し、以降はオリジナル作品の製作と世界展開に力を入れていき、2014年には世界会員数が5,000万を突破します。

2015年には日本でもサービスを開始し、2017年には世界会員数が1億を突破します。

2019年12月時点で、世界190ヵ国以上でサービスが利用でき、会員数は世界1億5,800万以上となっています。

このように、Netflixは常に次の時代の主流をいち早く始めることで成功してきた会社です。

VHS(ビデオテープ)が主流だった時代にDVDの(それもオンラインの)レンタルサービスを開始し、DVDが主流だった時代にいち早く動画配信(ストリーミング)を開始し、劇場公開映画やテレビドラマの配信が主流だった時代にいち早くオリジナル作品の製作を始め、国ごとに違うサービスが提供されるのが主流だった時代にいち早く世界展開を始めました。

このようにNetflixがパイオニアとして始めてきたことは、後からアマゾンやディズニー、アップルが同じように真似をしています

このように、Netflixの最大の強みは企業文化にあると言えるかもしれません。

▼Netflixがテレビで見れる「Apple TV 4K」もオススメです

最後に

今回は、『Netflixの強み6選!月額料金が高いのに会員数世界一の理由は?』についてご紹介しました。

このように、Netflixにはオリジナル作品、予算、世界展開、対応デバイスの数、アカウント共有、企業文化といった強みがあります。

また、弱点である月額料金の高さも、家族や友人などと割り勘をすれば最安で月額¥450(税別)で利用できるので、工夫次第でクリアすることができます。

昨今はNetflixの他にも、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+(DELUXE)、Apple TV+といったサービスが続々と参入し、競争が激化しています。

今は会員数世界一のNetflixも、今後は生き残れるかどうかは分からないところです。

とは言っても、これまでも次の時代の主流をいち早く取り入れて成功してきたNetflixなので、また新しいことを始めてユーザーを驚かせてくれると思います。

果たして、Netflixや定額動画配信サービスの市場がこれからどうなっていくのか、目が離せませんね。