「Netflix」の世界会員数が2億人突破!次は日本市場に力を入れる?

2021年1月20日に、定額制動画配信サービスの「Netflix (ネットフリックス)」の世界有料会員数が2億人を突破したことが発表されました(参考: Netflix有料会員数が2億人突破。’21年は日本発オリジナル作品が25本以上)。

「Netflix」の世界有料会員数2億人という数字は、定額制動画配信サービスの中で最も多いのと同時に、世界最大のサブスクリプションサービスとなっています。

「Netflix」の会員数を地域別に見ると、2020年12月末時点でアメリカ・カナダが7,394万人、ヨーロッパ・中東・アフリカが6,670万人、アジアは2,549万人となっているようです(参考: Netflix、会員2億人突破 10~12月の売上高2割増)。

2020年9月末〜12月末までの会員数の増加数を見ると、アメリカ・カナダは86万人(1.1%)増、ヨーロッパ・中東・アフリカは446万人(6.6%)増、アジアは199万人(7.8%)増となっています。

このように、「Netflix」の会員数を地域別に見ると、アジア圏は人口の割にまだまだ会員数が少ないのですが、増加率では最も高くなっていることが分かります。

このことから、「Netflix」は今後アジア圏のユーザー数拡大を狙ってくることが予想できます。

そして、「Netflix」はアジア市場拡大のために、次は日本市場に力を入れてくる可能性があります。

「Netflix」の世界会員数が2億人突破

アメリカ・カナダはこれ以上伸びない?

「Netflix (ネットフリックス)」は、2021年1月20日に、世界有料会員数が2億人を突破したことを発表しました。

世界全体の会員数の増加数を見ると、前の四半期から850万人増加し、2020年通年で3,700万人増加しています。

しかしながら、会員数を地域別に見ると、アメリカ・カナダは2020年9月末〜12月末までにたったの86万人(1.1%)しか増えていないため、もはや成長の限界に到達していることが分かります。

2020年12月末時点のアメリカ・カナダの「Netflix」の会員数は7,394万人となっていて、人口比で見るとおよそ20%となります。

そうなると、「Netflix」は人口比でおよそ20%程度が普及の限界として考えることができるので、「Netflix」は今後はアメリカ・カナダ以外の地域の会員を増やすために投資してくることが予想できます。

アジア圏はまだまだ少ない

2020年12月末時点では、「Netflix」のアジアの会員数は2,549万人となっています。

この会員数を見ると、アメリカ・カナダやヨーロッパ・中東・アフリカなどの他の地域と比べて、アジア圏はまだまだ少ないことが分かります。

「Netflix」がサービスを展開しているアジアの国は、日本、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インド、バングラデシュ、タイ、ベトナムなどとなっています。

そしてそれぞれの国の会員数を見ると、2020年9月時点で日本は約500万人、韓国が約400万人、インドは約300万人となっています(参考: Netflix subscribers and revenue by country)。

他の国と比べてみると、イギリスが約1,700万人、フランスが約900万人、カナダが約800万人、ドイツが約800万人、オーストラリアが約700万人となっています。

このように、人口比に対してもアジア圏の「Netflix」はまだまだ会員数が少ないと言えます。

Netflixは日本市場に力を入れてくる?

ここで、「Netflix」が次にアジア市場の拡大に力を入れてくることが予想ができます。

そして、アジア圏の攻略の際に、まず投資してくるのが日本市場だと思います。

というのも、「Netflix」のアジア圏では現状日本が最も会員数が多いことに加えて、日本の人口比から考えても、まだまだ会員数を獲得できる余地があるためです。

2020年は、「Netflix」の日本オリジナルドラマ「今際の国のアリス」が日本でヒットしたことに加えて、アジア圏を中心にヒットし世界で1,800万世帯が視聴したようです。

このことから、「Netflix」が日本オリジナル作品の製作に投資することで、日本の会員数の増加はもちろん、アジア圏の会員数を獲得する事にも繋がるというわけです。

そしてすでに、2021年は日本のオリジナル作品を25本以上配信することが決まっています。

このことからも、今後「Netflix」が日本市場に力を入れてくることは間違いなさそうです。

日本のNetflix会員は2,000万人獲得できる?

すでにアメリカ・カナダでは、「Netflix」の会員数の伸びが限界に来ています。

アメリカ・カナダの2020年末の会員数は7,394万人で、これは人口比で約20%となっています。

イギリスでは人口比約24%の約1,700万人が利用しているという例外もあるのですが、おおむね「Netflix」の会員数は人口比20%程度が限界と考えることができます。

そうなると、日本では「Netflix」の会員を2,000万人は獲得できるという計算になります。

2020年9月時点での日本の「Netflix」会員は500万人で、これは人口比で5%程度に過ぎず、現状ではまだまだ一般層に普及していないと言えます。

最近は日本でも「動画配信」や「サブスク」といったものが流行りつつあるので、今後「Netflix」の話題作が増えていけば日本の「Netflix」会員もどんどん増えていくと思います。

今後の「Netflix」の日本の会員数の増加に期待ですね。

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最後に

今回は、『「Netflix」の世界会員数が2億人突破!次は日本市場に力を入れる?』についてご紹介しました。

このように、「Netflix」の世界有料会員数が2億人を突破しました。

「Netflix」の会員数を地域別に見ると、アメリカ・カナダはすでに成長の限界なので、今後はヨーロッパやアジアでの会員獲得に力を入れると予想できます。

特に、アジア圏は人口の多さに対して「Netflix」の会員数がまだまだ少ないので、アジア市場の攻略に力を入れてくることは間違いなさそうです。

「Netflix」のアジア市場では、日本の会員数が最も多く、なおかつ人口も多いので、「Netflix」は今後日本のオリジナル作品に投資してくるのではないでしょうか。

果たして、「Netflix」の日本市場が今後どうなっていくのか、注目ですね。