大学生は「iPad Proだけ」で十分?必要な機能は揃っているのか

大学へ進学する際に、おそらくほとんどの人が新しくPCを購入すると思います。
そしてPC選びの際には、生協で勧められているものや、MacBook系を買う人がほとんどではないでしょうか。
そんな中、先日のWWDCで発表されたiOS11では、新たにファイル管理機能が搭載されるなど、iPad ProがよりPCへ近づくことに期待されています。
そこで今回は、もはやiPad Proだけで大学生は十分なのか、ということを考えていきましょう。
大学生に必要なPCの機能
まずは一般的な大学生に求められるPCの機能をまとめてみます。
- ブラウザ
- Eメール
- Office (Word、Excel、PowerPoint)
- スカイプ
- 印刷
まずブラウザは必須です。履修登録や講義情報の案内をチェックするために学内ウェブサービスへアクセスする必要があります。これはiPad Proの「Safari」を使えばOKですね。大学側がインターネットエクスプローラからしかアクセスできない古いシステムを用いていない限りは大丈夫でしょう。また、iOS11からは「Files」アプリが追加されるので、ダウンロードしてきたPDFやパワポなどの資料ファイルの管理もよりしやすくなるはずです。
Eメールも必要です。休講情報などの重要なお知らせはEメールを通して送られてきますし、教授へメールを書くこともあります。これもiPad Pro標準の「メール」アプリを使えばOKです。自分のGmailなどに転送して利用するのもいいですね。
Officeも必ず使います。大学生は毎週何かのレポート提出に追われているので、Wordは必須です。これもiPad Pro向けに「Office」のアプリが配信されているので大丈夫ですね。SmartKeyboardを使えば、長文の入力もへっちゃらです。
[appbox appstore id586447913?mt=8&at=1001lGy6=jp]
LINEが登場してから出番が減りましたが、スカイプも根強い人気です。ゼミやグループワークの打ち合わせで用いることがあります。
大学の世界はペーパー至上主義なので印刷が必要です。iPad ProはWi-Fi対応のプリンタであれば直接印刷することができます。学内のPCから印刷したい場合は、PCからiCloud.comやグーグルドライブなどを経由してiPadで制作したファイルを取り込む必要があります。iPad ProはUSBメモリが使えないので、少々ややこしいかもしれません(現在はUSB-C端子搭載のUSBメモリが使えます)。
PCソフトが必要なのはごく一部?
もちろん大学生と言えども、建築系やアート系、情報系の場合は、アドビのイラストレーターやフォトショップ、CAD関係のソフト、開発系のソフトといったPC向けソフトが必要になってきます。
そして残念ながら、これらのソフトはiPad Proで動かすことができません。
しかし、そういった高価なソフトたちは学内のPCにインストールされているものを使うと思うので、必ずしも個人所有する必要はないかもしれません。
また、自前のPCでアドビなどを利用したい学生はPCやMacの購入が必要になりますが、その数は全体的にそれほど多くないと思われます。
iPad Proならではの機能も
iPad ProはApple Pencilを使って文字を書き込むことができます。
ノートアプリを使って大学の講義ノートを取れば、もう紙のノートを買う必要はなくなります。
また、PDFファイルに直接書き込むことも簡単です。
そして黒板の板垣やスライドをiPadのカメラで撮影して、ノートアプリにそのまま貼り付けることも可能です。
さらに、友人と講義ノートを共有するのもずっと簡単になるはずです。これは一般的なPCを利用するよりも優っている機能ではないでしょうか。
▼「Apple Pencil 第2世代」はこちら
▼「MacBook Air」はこちら
最後に
もちろん、東大ではMacBook Proの購入が推奨されているように、絶対にPCが必要な大学生もいます。
しかしほとんどの一般的な大学生であれば、もはやiPad Proだけでやっていけるのではないでしょうか。
むしろiPad Proにまとめてしまった方が荷物も減って便利です(何より軽い!)。そして、かつてスティーブ・ジョブズが、
「Windowsパソコンはトラックのようなものだ」。農業が盛んだった昔はそういう車が大多数を占めていたが、今では特定のニーズを持った人々に使われるだけで、市場のわずかな割合を占めるだけになる。
と語ったように(参考: WIRED)、ほとんどの人にとってはPCは不要になっていくのかもしれません。
この例えのようにPCがトラックだとすれば、タブレットは乗用車、スマホは自転車と言ったところでしょうか。
パワーのあるトラックは仕事や研究のために必要ですが、それ以外の一般的な利用には乗用車が主流になっていくのかもしれません。
最近はスマホの進化も頭打ちになってきた感があるので、これからはiPad Proのようなタブレットがどこまで進化していくのかに期待がかかりますね。